フランシス・ベーコン 展
先日、豊田市美術館まで念願の ” フランシス・ベーコン 展 ” を見に行ってきました!
東京国立近代美術館で開催しているのを見つけて、東京まで見に行こうと思っていたら、
豊田市美術館でも開催するということで、じっと待つことに・・・じっと待ち過ぎて、
・・・見過ごすとこでしたっ!
実物のフランシス・ベーコンの作品をこんなにたくさん見るのは、やはり初めてで、
あのインパクトのある作品なので、見た瞬間、胸ぐら掴まれて作品の中に引きずり
込まれるような感覚に襲われる作品と思いきや、とても静かで、穏やかささえ感じる
作品ばかりでした。
たぶん、それは見る者によって違って感じるのかもしれません。
よく見ると、人の形をしているものの、でもどこか異形でグロテスクささえ感じ、
その異形の者たちの部屋を覗いて、向こうがこちらに関心がないのをいいことに
遠慮なく凝視しているような罪深い感覚と、その中の者が自分の中にもある(いる)
ような狂気と穏やかさの狭間に陥るような不思議な感覚になる作品でした。
もちろん、これは僕が作品に抱いた感覚で個人的な意見です。
それと、今回ベーコンの作品を見て、今まで気づかなかったのですが、作品を見て
頭(脳)で感じている作品と、心で感じている作品があることに気づきました。
どちらも見たあとは楽しく、充実し、頭で感じた作品は、なにかとても楽しい
謎解きをしたような、心で感じた作品は、とても良い物語を読み終わったような
なにかたくさん満たされた気分になるのを感じました。
ベーコンの作品は、どちらかというと心に響くというより、見た側が心で理解しようと
する作品のような気がしました。
これが、ベーコンが意図したものかは、わかりませんが・・・
この夏は、とても良い展示会を見ることが出来ました。
まだ見てない方、9月1日(日)までですのでお急ぎを!
トリエンナーレを見に行くなら、僕はこちらをおすすめします!